2017年文化庁芸術祭大賞受賞! NHK特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」視聴率は8.2%-やっぱり本気を出したNHKのドラマは別格に凄い!

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NHK特集ドラマとは

ググってみましたが、結局はよく分かりません…ごめんなさい。
NHKには「スペシャルドラマ」というカテゴリーもあります。
まぁ、どちらも単発ものの「特集」「スペシャル」なものだとだけは解ります。
は、NHKが本気を出して作っていることには間違いない!

あ、それも間違いかも!
もともと視聴率に右往左往しないのがNHKの姿勢。
どの番組もこの「視聴率」という成績表を気にしないで動けるわけで、どの番組も制作チームがクラブ部活動のように目指す目標を自身に課して作っている感じですからね、この特集だけが「本気」というわけじゃ無いかな。

ただ、キャスティングだけ見ても「本気」は感じられるんじゃ無いでしょうか?

スタッフ

【原作】朝井まかて『眩』
【脚本】大森美香
【音楽】稲本響
【演出】加藤拓(NHKエンタープライズ)
【制作統括】佐野元彦(NHKエンタープライズ) 中村高志(NHKドラマ番組部)

キャスト

お栄(えい)/
葛飾応為(かつしかおうい)
宮﨑あおい
葛飾北斎の三女。一度は絵師に嫁ぐものの、夫より自分の絵を優先する態度が災いし父の元に出戻る。その後は北斎の最晩年まで二人三脚で北斎の画業を支え、北斎亡き後も死ぬまで絵師として生涯を全うする。

池田善次郎
松田龍平
美人画の名手「溪斎英泉(けいさいえいせん)」として一世を風靡する絵師。北斎を慕って出入りし、お栄とは幼馴染のような関係。お栄は密かに想いを寄せるが、放蕩無頼な善次郎は別の女と所帯を持ち、やがて絵師をも辞めてしまう。

弥助
三宅弘城
北斎の一番弟子としてお栄と一緒に長年北斎を支える。その後絵師として独立するが、最後まで北斎に寄り添い、最後の作品となる「富士越龍図」の完成にも立ち会う。

滝沢馬琴
野田秀樹
「曲亭馬琴(きょくていばきん)」を名乗って多数の作品を残した戯作の大家。北斎とは長年合作し、一番多くの挿絵を描いてもらったが我の強い両者はやがて喧嘩別れする。しかし北斎が病いに倒れた時、真っ先に駆けつけたのは馬琴であった。

小兎(こと)
余貴美子
お栄の母。先妻を亡くした北斎に後添いとして嫁ぎ、お栄と弟を産む。描くこと以外に無頓着な北斎とお栄を理解できず、娘の人並みな幸せを願うが、北斎を残し病死する。

葛飾北斎
長塚京三
今や世界にその名を残す天才絵師。当時も浮世絵の大家として多くの門人や門弟を持ち、創作意欲旺盛で驚異的な数の傑作を世に残した。百歳を超えるまで画業を追求することを願い、晩年は自ら画狂人と称した。

あらすじ

アメリカの有名雑誌が選定した「この千年でもっとも重要な功績を残した100人」
そこに、日本人として唯一選ばれた「葛飾北斎」。
その天才画家・北斎を陰で支えつつ、晩年には独自の画風にたどり着いた北斎の娘「お栄」。
お栄の半生にスポットを当てた、直木賞作家・朝井まかて氏の小説『眩』を4Kドラマ化。

江戸の天才絵師・葛飾北斎の三女として生まれたお栄(後の葛飾応為:宮﨑あおい)は、町絵師と夫婦になったものの、箸を持つより絵筆を持つのが好きで、父であり、師である北斎(長塚京三)の元に嫁ぎ先から戻ってきた。そこから「超えられぬ高き壁・北斎」の絵の手伝いが始まった―。

そんな中、お栄は北斎の門人である絵師・善次郎(溪斎英泉:松田龍平)にだけは、苦しみや悩みを話すことができた。それは思うに任せない、「出戻りお栄」の密かな恋心であった。

北斎という絵に魅入られた男を尊敬し、影で支える絵師として働き続けるお栄。そして北斎の代表作である「富嶽三十六景」が完成した時にも、そばにはお栄がいた。父が高齢となり、思うがままに筆を動かせなくなってからも、お栄は父の「影」として北斎の絵を描き続ける。北斎は眩しい光、自分はその影でいい。そうしてお栄は絵を描き続ける。

やがて時は過ぎ、心の中で常によりどころであった善次郎そして、北斎もこの世を去る。60歳を過ぎたお栄は、一つの真実にたどり着く。「影が万事を形づけ、光がそれを浮かび上がらせる。この世は光と影でできている」――

Luna+的見どころ解説+感想

平成29年度(第72回)文化庁芸術祭 テレビ・ドラマ部門 大賞作品です。
今回、この作品についてどうしても書いておきたくなりました。

受賞したのはテレビ・ドラマ部門です。NHKの作品はこのほか優秀賞に「漱石の妻」も入ってます。
これについてもいつか書く機会があれば良いなと思うくらい良い作品でした。

視聴率が作品の成績表のように思う人は多いようですが、私は全く違うと感じます。
オンデマンドという便利なネット視聴が普及するにつれて放送される時間に観る必要が無くなりましたから、初回放映時間にどれだけ視聴されるかはほんのチョットの指標でしかありません。
でも、この文化庁の受賞作品はしっかり「質」の評価をされて受けたものばかりです。
昨年平成28年のテレビ・ドキュメンタリー部門で大賞を取った「人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり」を観たときにそれを感じましたね。
本当に丁寧に時間をかけて作り上げられた作品でした。

さて、「眩(くらら)~北斎の娘~」について話しましょう。
原作は朝井まかてさんの『眩』
もうこのNHKのドラマが1つの作品として完成されていますから原作まで読んで補うものを欲しない感じです。
でも、北斎の娘の本当に姿は朝井まかてさんの『眩』とはきっとずいぶん違うんじゃ無いでしょうか。

私の知ってる北斎の娘って「醜女」
北斎が娘をその風貌を揶揄したように「あご」って読んでいたこと。
北斎の娘の記録は北斎の死とともに解明されていないと言うこと。
このお話では宮崎あおいさんですからね、別のお栄のイメージで語られています。

とにかく凄かったのは美術と演出!
大道具、小道具、衣装!
そして光の表現、色の表現!
綺麗でした!
手を抜いたところなんて1つも見当たらない。これぞNHKの神髄というお仕事をガッツリ見せつけられます。

とにかく着ている着物が美しいんです。
お栄は男帯を締めて女を捨てた体裁ですが、それでも襦袢と上着物の取り合わせとかやっぱり芸術の世界に活きる粋な人間の姿になっていましたし、
たっぷり登場する吉原の女性達の着物が本当に本当に美しかった!
日本の文化が欧米を魅了するのがよく分かりますよ。
色使いも本当に大胆で粋で素晴らしい!

往来の赤い提灯。
吉原の光と影。
北斎の打ち掛け。
ひとつひとつはほんの数秒の時間。
その瞬間を徹底とする制作側の本気を感じる演出です。

それから長塚京三さんの北斎。
長塚さんってちょっとダイコンさんかと思ってました…(ごめんなさい)
今回、その表情が凄い!
彼に顔の皺が北斎の苦悩と欲望を観ている側に与えています。
人生50年と言われているこの時代に北斎が90を超える長生きだったことは知っていました。
死ぬまで「上手くなりてぇなぁ」と。
「天があと10年…いや5年いのちをくれるなら、おらぁ、本当の絵描きになってみせる。きっとなってみせる」

私はこの感動の台詞ですが、北斎は
「天があと10年…いや5年いのちをくれるなら」という部分は言わない人だろうと。
生きることが当たり前で死ぬことなど考えもしていなかったんじゃないかって思うんですよね。
そのあたり前年度のドキュメンタリー部門大賞の「人生フルーツ」と被せて観てしまったからかも知れませんが…

脚本の大森美香さんは全編を「江戸弁」で喋らせています。
こういう時代考証はいつもながらNHKの拘りの部分ですが、
この江戸弁で語る善次郎との淡い恋がお栄の人生のたった1つの赤い雪洞だったんですね。
善次郎とのお別れ「のべ送り」の行列。
この映像も拘り抜いて素晴らしかったんです。
本当にタイムスリップして江戸の文化の中で覗いているような気分でした。

本当に凄い!
最後のエンドロールまでとっても綺麗!綺麗!
こんな凄いのを見せて貰えるからNHKさん大好きなんです!!

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