倉本聰脚本・テレ朝の昼ドラマ『やすらぎの郷』のゴールデンウィーク特別編-前編 まずは10話までのおさらいをどうぞ!

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第1話〜第5話あらすじ

夫のことすら認識しなくなっていた認知症の妻・律子(風吹ジュン)を看取って半年、ようやく気持ちの整理がついた脚本家の菊村栄(石坂浩二)。

彼は生まれてから80年近く暮らしてきた東京を離れる決意を固め、なじみの住職に遺言書を預け、その晩に小学校時代の同級生(小松政夫)が営む居酒屋『侘助』を訪ねる。そこで、テレビの黄金期を共に築いた“戦友”のディレクター、中山保久(近藤正臣)と会った。

ここで栄は、東京の家を息子に譲り、自分はテレビに功績のあった者だけが無料で入れる老人ホーム「やすらぎの郷」に入居することを中山に告げる。

テレビ業界では時々都市伝説のようにウワサが出回っていた「やすらぎの郷」の存在。中山も耳にしたことはあったが、まさか本当に実在するとは思わず半信半疑の状態であり、そんな中山に栄は、「自分も最初は詐欺を疑った」と明かしながら入居を決めるまでの経緯を語った。

無料で入れる老人ホーム「やすらぎの郷」への入居――そんな、まるで夢のような話を中山に打ち明けた翌日、栄は東京で最後の夜を迎える。

しかし、最後の夜だというのに、息子には「仕事で」、嫁には「会合で」と不在を告げられる。嫁に至っては、亡くなった妻・律子の着物を譲ってくれと言ってくる始末だ。孫の梢(山本舞香)だけが家に残り、嫁が頼んだ出前を断って夕飯を作ってくれるというが…。

栄は息子夫婦が出掛けて行った後、一度は嫁に譲ると言った律子の着物を庭で燃やし始める。その様子を、孫の梢は黙ってただじっと見つめていた…。

 

ついに「やすらぎの郷」へ

そして舞台は、いよいよ「やすらぎの郷」へ。

到着した栄は、その豪華さに目を見張る。シックな建物。眼下には海。

栄を出迎えたのは、名倉みどり(草刈民代)とその夫で「やすらぎの郷」理事長の修平(名高達男)。理事長夫妻も交えてさっそくコンシェルジュの松岡伸子(常盤貴子)から施設のガイダンスを受けた栄は、想像をはるかに超える施設のハード・ソフト両面の充実ぶりに喜ぶ。

さらに、栄の知る人物も多く入居していると聞き、昂ぶる気持ち。そんな栄の前に現れたのは、白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)、井深凉子(野際陽子)、三井路子(五月みどり)、及川しのぶ(有馬稲子)、そして九条摂子(八千草薫)といった往年の名女優・大スターたち。しばらく合わなかった過去の友人たちが、まるで夢のように現れたのだ!

そうして始まった「やすらぎの郷」での最初の1日。

栄には、中央の居住棟から離れたコテージが用意され、夕方にはさっそく、古い付き合いのマロこと真野六郎(ミッキー・カーチス)と、大納言こと岩倉正臣(山本圭)が栄を来訪。3人は施設内のバー「カサブランカ」に移動して旧交を温める。

バーには、入居者から「ハッピーちゃん」と呼ばれるバーテンダーの財前ゆかり(松岡茉優)がおり、彼女がつくったカクテルを飲んでいると、マロと大納言は栄が入居した203号室にまつわる噂を聞かせ始める。

そんな話をしていると、バーに水谷マヤ(加賀まりこ)と白川冴子(浅丘ルリ子)が合流。“お嬢”こと白川は、20年ぶりに再会した栄に熱い抱擁をする。

ただ、栄の前に203号室に入っていた白川は、「あの部屋、出るわよ」と、部屋で見た“ある幽霊”の話をしたのだった…。

第6話〜第10話あらすじ

「やすらぎの郷」に入居して最初の夜、菊村栄(石坂浩二)は驚くほど気持ち良く深い眠りにつく。目覚めもすっきり。ところが、朝だと思ってのぞいた時計は、まだ午前2時を指していた。

不思議な気持ちでタバコに火をつける栄。すると、どこからともなく聞こえる猫の声とともに、室内には不気味に動く影が…?! 栄は思わず、その影に向かって「名を名乗れ!」と時代劇口調で叫んでしまう。

それから一睡もできなかった栄だが、朝方外に出ると、亡き妻・律子(風吹ジュン)の親友である女優の井深凉子(野際陽子)と再会。久々の会話を楽しむも、井深も白川冴子(浅丘ルリ子)と同じく、「(あなたのいる部屋は霊が)出るわよ」と不気味なことを言ってくる。

そして栄はこの日、コンシェルジュの松岡伸子(常盤貴子)から「やすらぎの郷」での生活と入居者たちの仕事の両立について話を聞き、ひそかに新たな脚本執筆への意欲をもつが、そんな栄のもとに古い付き合いの女優・三井路子(五月みどり)が訪ねてくる。

歌手から女優へ転身し、栄の作品で賞を獲ったこともある三井路子。彼女は栄に、自分を主役に舞台の台本を書いて欲しいと懇願してくる。

その脚本のテーマは、以前に栄がいる部屋に入居していた女優の栗山たかこと一緒に構想を練ったという「女の一生」。ただし、栗山たかこは既に亡くなっており、路子はその霊を呼んで一緒に話していたのだという。

さらに、霊感が強い彼女は前夜、つまり栄が「名を名乗れ!」と叫んだ夜もこの件で栗山たかこと会話を交わしたと言い、栄を震え上がらせる。

ちなみに、テーマの「女の一生(オムニバス)」は、女が一生で経験する三つのターニング・ポイント(「処女をうしなうとき」・「男に買われるとき」・「男を買うとき」)をもとに構成するものだと路子は話す。

栄はこのテーマに興味をもつものの、その話の不気味さから、路子からの依頼は一旦断った。

女たちに振り回される菊村栄

しかし、数日経っても頭から離れない、路子が話した「女の三つのターニング・ポイント」という驚くべき発想。

栄から詳しい内容を聞かされたマロ(ミッキー・カーチス)と大納言(山本圭)も、その高齢女性らしからぬ大胆な発想に驚き、男には書けない話だとの結論に至る。

だが、この結論に異を唱えたのが、お嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)。彼女は、これは絶対に引き受けるべきだと言って栄を強くけしかけ、さらに、30年以上前に栄があるパーティーのスピーチで喋った、

「自分は、ドラマを書くときには、必ず役者さんに本気で惚れます。この作品は、白川冴子に惚れて書いた。白川冴子へのラブレターでした」

という言葉を引き合いに出し、三井路子のためではなく自分のために「ラブレター(脚本)をまた書いて」と言ってきた。あまりのわがままに、栄は戸惑い、文字通り“逃げる”。

そうしていると今度は、一連の話を聞いた水谷マヤ(加賀まりこ)が栄のヴィラを訪ねてきた。

新たな不吉の到来を予感する栄だが、マヤは昔と少しも変わらず意地悪で、そのくせ不思議な説得力を含んだ言葉で、栄の部屋の模様替えを提案。他意のなさそうなマヤの態度に安心する栄だが、結局マヤも、「三井さんには無理」「お嬢にも無理」といって、「女のオムニバス」の舞台は自分のために書いてとお願いしてきた。

さらにマヤは、この「女の三つのターニング・ポイント」のストーリーについて、ある雑誌に「そっくりな話が載っていた」と栄に教える。栄はその事実に驚き、三井路子がストーリーをパクっていたのかと一瞬疑うが、そんな栄にマヤは、「三井さんの話を聞いた『やすらぎの郷』の入居者の誰かがパクったのかも」と別の見方を提示する。

そんな風に女たちに振り回される栄に、今度は戦前から活躍し“姫”の愛称で呼ばれる永遠のマドンナ、九条摂子(八千草薫)が声をかけてきた。摂子の存在は、テレビ界で功を成した栄をして「雲の上」と崇める超大スターだ。

緊張する栄に摂子は、亡くなった入居者の形見としてもらった古い絵を「鑑定して欲しい」と頼む。その絵の作家の名は、なんとあの横山大観! 興味を覚えた栄は、私蔵の図録を手に摂子のヴィラを訪ねる。

そこで見た絵を栄は、横山大観の大作「海山十題」の中の1枚の構図にそっくりだとして、その下絵なのではないかと推測。そして、「(海山十題の)実物は1点10億円から20億円の価値があるから、下絵でも(本物であれば)相当な価値があるのではないか」と摂子に何気なく教える。

すると、摂子の態度が一変。ドアの鍵を閉め、まるでそのことを誰にも教えたくないような態度を見せ始める。しかし、そこにちょうどお嬢とマヤのふたりがヴィラを訪ねて来て…。

from official site

Luna+的見どころ解説+感想

月曜から金曜までのお昼の12:30から毎回20分ずつの放送です。
昼枠としては異例の視聴率で他局の昼のワイドショーの数字を食ってしまうほどだとか。
人気脚本家の倉本聰さんのオリジナルストーリーですがもう既に130本分の脚本が仕上がっているそう。
原作本もただ今までに上巻と中巻の2冊が発売されてますのでご興味のある方は是非!


ゴールデンウィーク特別編として前後編で放送されました。
見逃しちゃった方にはこの放送はとっても有り難かったですね。

放送前から石坂浩二さんと浅丘ルリ子さんの本当に元ご夫婦だった方たちのが共演するということで話題になりましたが、なんと抱擁するシーンもあります。
石坂浩二さんは倉本聰さんご本人のような立ち回りで、あとはなんとなくご本人自身かまたは往年の名スターを彷彿とさせる役でご出演なさっています。

女優さんたち、かなりのご年配になりましたが、昔のお写真が所々に出てきます。
みなさんやっぱりすこぶる美人さんですね! やっぱり特別な方たちです。
その中でも石坂浩二さん演じる菊村栄さえもドキドキさせた八千草薫さん演じる九条摂子はとっても可愛らしいです。
本当に八千草さん若い頃は飛び抜けてチャーミングですが、でも今も本当にチャーミングなおばあちゃまですねぇ。大好きです。

前編は、女性たちのまだ衰えていない艶っぽいお話も絡んで女性ならではの面白い駆け引きなどでポンポン話が進んでいきました。
翻弄される脚本家の菊村栄もとてもコミカルで良かったですよ。

横山大観の絵ではないかという鑑定話では、実際に「なんでも鑑定団」で活躍していた石坂さんをパロったエピソードでした。
こんな風にいろいろ実際にあったネタがぞろぞろ出てくるんですね。
面白いです。

こんな老人を受け入れてくれる素敵な施設があったらどんなにいいでしょう。
ただ、このホームはテレビ界で活躍した人しか入れないというところ。
うーん、どう頑張ってもこんなところには入れて貰えない自分には妬ましい気持ちも湧いてきちゃいます。
本当に、人生ってとても短いんでしょう。
生きることを真面目に楽しむことがここにはいっぱいありました。

後編はちょっと悲しい物語もあります。
また記事にしますのでこちらも併せて是非ご覧ください!

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